研究設備紹介

ガスクロマト質量分析計 (HEWLETT PACKARD HP5890型)

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GC-MSは、成分分離に優れた能力をもつガスクロマトグラフィー(GC)と、成分の構造に関する情報を与える質量分析(MS)を組み合わせたもので、分離面と定性面で相補うべき関係にあり、極めて僅かの試料でそれぞれの情報を相乗的に利用できる優れた分析法です。したがって、ライフサイエンスの分野、複雑な生体構成成分、薬物代謝物、天然生理活性物質、環境成分などの構造解析や定量分析に不可欠な手法です。

GC-MS分析に、磁場型のMSを用いると、ほぼ大気圧でカラムから出てくる試料を高真空のイオン化室に導入しなければならないので、キャリアーガスを取り除くセパレーターが必要となります。一方、四重極型のMSを用いると、分析管の容積が非常に小さいため、セパレーターを用いず、GCからの溶出物を直接イオン化室に導入でき、最近、この種の小型のGC-MSが手軽に利用されています。また、GC-MS分析法は、数十個の化合物を含む試料からそれぞれのマススペクトルを短時間に与えることができるので、スペクトル解析を迅速にするため、多くはデータ処理装置が装備され、マススペクトルデータファイルを利用することにより、含まれる化合物の推測が容易にできます。

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薬学部 薬剤学研究室 末永綾香 内線4153